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HIV-1感染細胞を特徴づける遺伝子発現 (2021/11/01 T.M.)

  • 免疫の司令塔の役割を果たすヒト CD4 T細胞は、HIV-1の主たる感染標的です。本論文の研究グループは、CD4 T細胞を含む人の免疫システムを再構築した「ヒト化マウス」にレポーターウイルスHIV1-GFPを感染させ、細胞の多角的解析手法によりHIV-1産出細胞を特徴づける要因として、CXCL13遺伝子高発現集団とインターフェロン誘導遺伝子の低発現集団があることを発見しました。これにより、エイズ根治療法に向けて必須なHIV-1潜伏感染細胞の特徴の理解を深めることに役立つと期待されます。[more…]


新生児の重篤な心筋症の原因遺伝子を大規模解析 (2021/10/26 T.M.)

  • 本論文の研究グループは、新生児の重篤なミトコンドリア心筋症を呈する日本人症例のゲノム解析により、ATAD3遺伝子クラスターの重複が発症に関与することを見出しました。さらに国際共同研究による大規模解析を行い、16家系で同様の重複を見出しました。ATAD3遺伝子の重複に関しては、異常な融合タンパク質が疾患発症に寄与している可能性が高いことを示唆しました。[more…]


複数のウイルスに抗ウイルス活性を示す薬剤の発見 (2021/10/20 T.M.)

  • 世界ではウイルス感染症が流行しており、治療薬の開発が喫緊の課題です。本論文の研究グループは、5-Hydroxymethyltubercidin (HMTU) が複数のウイルス種に対して、抗ウイルス活性を示すことを見出しました。[more…]


組換えガレクチンタンパク質の発現と精製 (2021/05/13 N.N.)

  • ガレクチンは、βガラクトシドに特異的に結合するレクチンファミリーの総称であり、発生、分化、癌、免疫など幅広い生命現象に関与することが知られています。
  • 長年ガレクチン研究に携わってこられた香川大学の西 望 先生は、これまでに大腸菌を利用したヒトガレクチンファミリーの発現と精製方法を確立されました。西 先生は、ガレクチン研究をこれから始めたい研究者の一助となるように、糖鎖工学専門情報サイトGlycoforum(Glycoforum 23 (5), A15, 2000)に大腸菌を用いて発現させた組換えガレクチンタンパク質の精製に関する27ステップからなる実験プロトコルを公開されています。実験プロトコルには、ステップ毎の操作の注意点や各ガレクチンに関する取り扱いの注意点などが記載されています。[more…]


マイトファジー可視化蛍光センサー mito-SRAI (2021/05/13 N.N.)

  • マイトファジーは、損傷したミトコンドリアを選択的に分解するオートファジーであり、不良なミトコンドリアを除去する細胞内機構です。
  • この度、理化学研究所脳神経科学研究センターの宮脇敦史先生、片山博幸先生と順天堂大学の日置寛之先生の研究グループは、生きた細胞のみならず、固定標本上においてもマイトファジーを定量的に可視化できる蛍光センサーであるmito-SRAIを共同開発しました。mito-SRAIは、ミトコンドリア移行シグナルとリソソーム内の酸やタンパク質分解酵素に耐性を持つシアン色蛍光タンパク質TOLLESとpHに応じて蛍光強度が変わる黄色蛍光タンパク質YPetから構成されます。mito-SRAIは、ミトコンドリア内部に特異的に局在し、かつ固定標本での観察でもシグナルが消失しないように工夫されています。[more…]

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プレス発表 – 遺伝子材料の寄託・利用 –

 蛍光タンパク質StayGoldの性能アップ 理化学研究所、京都大学アイセムス

 高効率な蛍光タンパク質導入法の開発 - 細胞状態・細胞種を可視化するヒトiPS細胞株群を開発・整備 -  理化学研究所

 非アルコール性脂肪性(NASH)の病態に関わる新たな因子を発見 -肥満から進行する肝硬変・肝がんの新たな予防法・治療法開発に期待-  九州大学

 神経変性疾患の原因となる異常タンパク質の分解を誘導する酵素を同定 -神経変性疾患治療への応用- 東京大学、金沢大学、慶応義塾大学

 膜の修復に関わる新たなメカニズムを解明 -核膜を標的とした治療法開発に期待- 広島大学

 なぜわれわれの内臓は左右非対称なのか? -体の左右を決める仕組みの解明-  東京大学、順天堂大学

 胚盤胞補完法を用いた機能的な副甲状腺再生 -カルシウム応答性をもつ副甲状腺を動物体内で構築- 筑波大学

 大腸がん再発の原因となるがん幹細胞を発見 -がんの根治へつながる新たな治療法開発に期待- 

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