植物系バイオマスの糖化酵素遺伝子クローン
当開発室ではバイオマス工学研究用リソースとして、ベクターに組込み済みの糖化酵素遺伝子クローンを提供しています。
糖化酵素遺伝子クローンの特徴
本リソースは、糸状菌 Trichoderma reesei (Hypocrea jecoria) 及び、超好熱性古細菌 Pyrococcus属菌のゲノム情報を元に、PCRで得た遺伝子をpBlueScript II SK、ならびに大腸菌発現用ベクターであるpET21c、pET25bに組込んだクローンです。
- セルロース分解酵素など、植物バイオマスの糖化に関する酵素遺伝子クローンを提供しています。
- 酵素遺伝子は微生物ゲノム情報を元に選択しました。
- 酵素遺伝子は、大腸菌での発現検討が可能なベクターにクローニングしています。
- 大腸菌でのタンパク質の発現結果、精製したタンパク質の酵素活性の測定結果を公開しています。
酵素活性測定結果 例)
- Trichoderma reesei 由来のEgl2酵素: RDB08289使用
⇒ タグ精製タンパク質量当たり、21.4 U/mg (至適温度 55℃)
- Pyrococcus horikoshii 由来のPH1171酵素(セルラーゼ): RDB08962使用
⇒タグ精製タンパク質量当たり、9.2 U/mg (至適温度 90℃)
- Cellulases (celobiohydrorase)
- Cellulases (Endoglucanases)
- Beta-glucosidases
- Hemicellulases (Xylanases)
- Hemicellulases (Xylosidases)
- Hemicellulases (Arabinofuranosidases)
- Hemicellulases (alpha-Galactosidases)
- Swollenin (Expansin-like protein)
- Glucuronoyl esterases
ベクターの種類による違いについて
- pET21cクローン: 菌体内発現用クローンで、シグナル配列を除き、N末端にT7 tag、C末端にHis tagを付加するようにデザインされています
- pET21c HATクローン: 菌体内発現用クローンで、シグナル配列を除き、N末端にHAT tagを付加するようにデザインされています
- pET25bクローン: 菌体外分泌用クローンで、C末端にHSV tagとHis tagを付加するようにデザインされています
- pBlueScript II SK: タンパク質をコードする遺伝子全領域を含んでいます
提供形態ならびに提供申込方法
- クローンはDNA溶液 (TE buffer)でお送りします。
生物遺伝資源提供依頼書類の入手と記入
次の書式に記入してください:
- 書式A
書式A (遺伝子材料提供依頼書) [Word] [依頼書の記入例] 1部 - 書式C
- 書式C のリソースの利用条件欄にはクローン毎にウェブカタログをご参照いただき、記入をお願いいたします。
- 利用目的により、非営利学術目的用あるいは営利目的用を選択してください。
書式C (生物遺伝資源提供同意書, MTA) 非営利学術目的用 [Word]
書式C (生物遺伝資源提供同意書, MTA) 営利目的用 [Word]2部 - 書類の送付とお問い合わせ
- 書面をカラースキャンしたPDFファイルをemailにてお送りください。
紙面で公印またはサインが必要な場合は、後日、原本2部をご郵送ください。
なお、手続き完了した書類は、お送りいただいた方法でお届けいたします。 - 書類の送付先、問い合わせ先
〒305-0074 茨城県つくば市高野台3-1-1
理化学研究所バイオリソース研究センター (BRC)
遺伝子材料開発室
E-mail: dnabank.brc@riken.jp
TEL: 029-836-3612 (平日の9:00~12:00 / 13:00~17:00)
FAX: 029-836-9120 - 提供申込の前に、「申込書類の記入と送付」「ご利用にあたって」「遺伝子材料の品質管理」をご覧ください。
- 書式の詳細は「申込みに必要な書式」をご覧ください。
- 書面をカラースキャンしたPDFファイルをemailにてお送りください。
提供手数料:(1本あたり)
非営利学術目的利用 9,460円
営利目的利用 18,920円
(GRP0010j 2015.06.03 N.N., S.K.)
2018.11.15