RDB_News

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■ BRC-JCM保有株由来ゲノムDNA提供可能株の追加
■ 第65回BRC セミナーのお知らせ
■ テクニカルスタッフの募集
■ DNAバンクのちょっとした話し
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■■■ BRC-JCM保有株由来ゲノムDNA提供可能株の追加 ■■■
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html
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■ 理研バイオリソースセンター(BRC)遺伝子材料開発室ならびに理研BRC微生物材料開発室(JCM)では、BRC-JCMに保存されている微生物株由来ゲノムDNAの提供準備を進めています。今回追加株は、利用者からの希望がありましたTannerella forsythensis JCM 10827T由来ゲノムDNA です。今後も、皆様からのご意見を取り入れ、提供対象リソース数も徐々に増やしていく予定でおります。
■ RIKEN BRC-JCM で培養し、遺伝子材料開発室でDNAを調製したゲノムDNAです。提供単位は、培養ロット毎に異なっております。ご了承下さい。
■ RDB 6218
Organism: Tannerella forsythensis (Tanner et al. 1986) Sakamoto et al. 2002
Designations: Genomic DNA from Tannerella forsythensis JCM 10827T
Lot #: 070710
Shipped: Approx. 10ug/vial
■ 国内提供手数料は学術研究機関の場合は 1 バイアルにつき 9,450円 (送料, 消費税込み)、学術研究機関以外の場合は 12,285 円 (同) です。なお、「学術研究機関」および「学術研究機関以外」の区分は、文部科学省の定める「科学研究費補助金取扱規程」中の「研究機関」の定義に基づいております。
■ 微生物DNA提供の申込先およびお問合せ先は下記をご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html

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■■■ 第65回BRC セミナーのお知らせ ■■■
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■ 8月9日(木)、理研筑波研 バイオリソースセンター1階大会議室にてProfessor Ami Aronheim による標記セミナーを開催いたします。参加無料。事前予約も必要ありません。会場までの案内図は下記を参照してください。
https://www.brc.riken.jp/inf/access/
■ 第65回BRC セミナー その1
日時:2007年8月9日(木)16:00~17:00
場所:理研筑波研 バイオリソースセンター1階 大会議室
Professor Ami Aronheim
(Dept. of Molecular Genetics, The B. Rappaport Faculty of Medicine, Technion-Israel Institute of Technology, Israel)
演題
「The Ras Recruitment System for the analysis of protein-protein interaction for a wide range of proteins of interest」
発表要旨は下記サイトをご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/inf/semi/brc65-1.html
■ 第65回BRC セミナー その2
日時:2007年8月9日(木)17:00~18:00
場所:理研筑波研 バイオリソースセンター1階 大会議室
Professor Ami Aronheim
(Dept. of Molecular Genetics, The B. Rappaport Faculty of Medicine, Technion-Israel Institute of Technology, Israel)
演題
「The c-Jun dimerization protein 2, JDP2, a tumor suppressor or an oncogene?」
発表要旨は下記サイトをご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/inf/semi/brc65-2.html

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■■■ テクニカルスタッフの募集 ■■■
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■ 理研バイオリソースセンター 生体応答情報技術開発サブチームにてテクニカルスタッフを募集しています。詳細は下記ホームページの案内をご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/inf/recruit/recr_sbi_070622.shtml

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■■■ DNAバンクのちょっとした話し ■■■
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■ 入手したプラスミドDNA を形質転換した菌が増えない、という相談を受けました。こういう時には、たいてい、そのプラスミドの宿主として本来指定されている大腸菌系統以外の系統にプラスミドを導入したか、あるいは、プラスミドの薬剤耐性遺伝子を間違って本来でない抗生物質を含む培地で培養した場合が考えられます。また、本来の正しい抗生物質を含む培地であっても、コンピテントセルとDNA を混ぜた後、寒天培地に播く前に抗生物質を含まない培地中で30分程度培養しないと、形質転換効率が低下することがあります。そのような可能性がないかたずねましたところ、抗生物質は正しく使っているし、プラスミドのための特殊な菌株の指定もない。菌はちゃんと生えている、という答えです。
■ あれあれ?最初の質問は菌が増えない、ということだったので、菌が生えないのかと思っていました。菌は生えている、と言っているのだから、もしかしたら、菌は増えるのに、プラスミドの収量が少ない、と言いたいのだろうか。そう思い、バンクホームページ、ラボマニュアルのTechnical notes #01 の「プラスミドの培養について」を紹介しました。そこには、「前培養が長いと、菌は増殖してもプラスミドが増幅されない」ということが書かれています。
■ ところが、これも違うということでした。つまり、入手したプラスミドDNA で形質転換した直後の大腸菌は、寒天培地の上でコロニーを形成している、ということ。問題はそのあとで、コロニーをピックアップし、液体培養で大腸菌を大量に得ようとしても、菌が全く増えていない、ということです。それならば、抗生物質を間違えているか、抗生物質の濃度が濃すぎるか?あるいは、寒天培地上では生えて液体培地では生えないということは、液体培養でエアーレーションが上手くいっていないのか?そういう可能性を考えて、2 ml 培養で、抗生物質の濃度を変えて何本か培養してはどうか、と勧めました。
■ さあこれで、菌が増えてくれるだろう、と思いきや、抗生物質の濃度を低くしても、さらには抗生物質を全く入れていない培地でも菌そのものが増えにくい、というお答え。もしかして、もとのDNAにファージでも混入しているのでは?そういう理由で、形質転換してすぐの大腸菌コロニーは得られても、それから培養を重ねた菌は育たないのでは、と思い、次のようなことを勧めました。
1.入手したDNAで大腸菌を形質転換し、寒天培地上に生やす。
2.そこにTE あるいはPBS をたらし、寒天培地上の菌を回収する。
3.回収した菌から、通常通りプラスミドDNAを調製する。
4.その調製したDNAをさらにフェノール抽出して精製する。
5.その精製したDNAで新たに形質転換した大腸菌を寒天培地上に生やす。
6.寒天培地上のコロニーから液体培養する。
■ このやり方は、見事に的を得、無事、プラスミドDNAを大量調製できたそうです。(T.M.)

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発行
理化学研究所・バイオリソースセンター
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2007.08.04



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