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RIKEN BioResource Research Center DNA Bank Mail News No. 126 (2022.09.22)
[hp] https://dna.brc.riken.jp/ja/news_archives/mail
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このメールニュースは、理研BRC遺伝子材料開発室(DNA Bank)をご利用いただいた方、ならびにメールニュース配信のお申し込みをいただいた方にお送りしています。
—- CONTENTS —-
1. 注目リソース
2. 学会展示情報
3. 第13 回ANRRC 2022 開催
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1. 注目リソース
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明るく、退色しにくい新規の緑色蛍光タンパク質 「StayGold」
オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)が発見されて以降、様々な波長域を持つたくさんの蛍光タンパク質が発見・開発され、細胞内のタンパク質の局在や動態を解析するための可視化ツールとして活用されています。一方で、蛍光タンパク質は、高輝度での撮影のために強い励起光を照射したり、経時的な変化を観察するために繰り返し光を照射すると褪色し、シグナルが減弱するという欠点がありました。
理化学研究所脳神経科学研究センターの宮脇敦史チームリーダーと東北大学、北里大学、花王との共同研究グループは、野生型タマクラゲ由来の新規の緑色蛍光タンパク質CU17Sの遺伝子を単離し、培養細胞や大腸菌に導入したところ、暗いものの退色しにくい特性を有していることを見出しました。さらに、CU17S遺伝子に変異を導入することで、極めて退色しにくい性質はそのままに非常に明るい蛍光タンパク質を開発することに成功しました。この蛍光タンパク質は、明るくいつまでも輝き続けるという意味を持つ「StayGold」と命名されました(Hirano, M. et al., Nat. Biotechnol. 2022. PMID: 35468954)
StayGoldの光安定性は、既存の蛍光タンパク質と比較して、最大で100倍程度優れています。共同研究グループは、StayGoldの退色しにくいという特性を活かし、連続的な照明の下、経時的な蛍光観察を行って、小胞体などの細胞内器官の動的構造変化を明らかにしました。また、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質にVHH抗体とともに結合させ、感染細胞内でウイルス粒子が成熟する過程の観察に成功しました。
この度、宮脇チームリーダーより計10種類のプラスミドを寄託していただきました。
標的遺伝子をN末端に融合できるStayGold (cat# RDB19607: (n1)oxStayGold/pRSET)
標的遺伝子をC末端に融合できるStayGold (cat# RDB19608: (n1)oxStayGold(c4)/pRSET)
直列連結型tandem dimer StayGold (cat# RDB19611: tdoxStayGold/pcDNA3)など。
皆様の活発なご利用をお待ちしております。
▼ 論文
Hirano, M. et al. A highly photostable and bright green fluorescent protein. Nat. Biotechnol. 40 (7): 1132-1142 (2022) .
doi: 10.1038/s41587-022-01278-2. PMID 35468954.
▼ リソース情報
[hp] https://brc.riken.jp/dna/GRP0071j#EXR0118j
(n1)oxStayGold/pRSET (cat# RDB19607)
(n1)oxStayGold(c4)/pRSET (cat# RDB19608)
tdoxStayGold/pcDNA3 (cat# RDB19611)
tdoxStayGold(c4)/pBS Coupler (cat# RDB19612)
2. 学会展示情報
下記の日程で、ブースを出展いたします。お探しの遺伝子材料がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。最適な遺伝子材料をご提案いたします。学会にご参加の折には、ブースにお立ち寄りいただきますようお願いいたします。
第81 回日本癌学会学術総
会 期:2022 年9 月29 日(木) ~ 10 月1 日(土)
会 場:パシフィコ横浜 展示ホール (ホールB+C) ブース番号:84
[hp] https://site.convention.co.jp/jca2022/
3. 第13 回ANRRC 2022 開催
第13回となる Asian Network of Research Resource Centers の国際会議(ANRRC 2022)を、理研BRCをホストとして、11月8日(火)~9日(水)に、オンラインで開催します。事前の参加登録が必要です。詳細は以下をご覧ください。
[hp] https://anrrc.info/anrrc2022/
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配信
理化学研究所バイオリソース研究センター
遺伝子材料開発室 (DNA Bank)
[e-mail] dna_sec.brc@riken.jp
[hp] https://dna.brc.riken.jp/ja/
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2022.09.22.