DNA Bank Mail News 2020 Oct 22

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RIKEN BioResource Research Center DNA Bank Mail News No. 118 (2020.10.22)
[hp] https://dna.brc.riken.jp/ja/news_archives/mail
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このメールニュースは、理研BRC遺伝子材料開発室(DNA Bank)をご利用いただいた方、ならびにメールニュース配信のお申し込みをいただいた方にお送りしています。

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CoralHue (TM) 蛍光タンパク質リソースの提供開始のご案内
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このほど、株式会社医学生物学研究所(MBL社)のご高志によって、88種類のCoralHue (TM)蛍光タンパク質リソースが理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)へ寄託されました。2020年9月28日より、これらのリソースの提供を順次開始いたしました。各リソースの詳細については、ホームページ(https://brc.riken.jp/dna/GRP0067j)をご覧ください。これらのリソースは、大学及び国公立の研究機関等の非営利学術機関における非営利学術研究へ、MBL社へのライセンス使用料なしで、通常の提供手数料で提供いたします。
営利機関での利用、及び非営利学術機関における営利目的利用についても、予めMBL社から利用許諾を取得していただいた上で、当センターからご提供することが可能です。

これらのリソースには、理化学研究所 脳神経科学研究センター 宮脇敦史博士の研究室で開発された、様々な波長特性の蛍光タンパク質や光照射で色が変わるphotoconversionタイプ、また、発光・消光が制御でき超解像撮影に利用できるphotochromismタイプなどの機能性蛍光タンパク質も多数含まれています。加えて、様々な細胞内局在を可視化するシリーズも揃っています。
是非、活発なご利用をお願い申し上げます。

▼ 蛍光タンパク質の特徴
Kusabira-Cyan:
  青緑色の蛍光を発します。ECFPに比べて黄色への蛍光スペクトルの重なりが
  少ないです。

Midoriisi-Cyan:
  青緑色の蛍光を発します。ECFPに比べて黄色への蛍光スペクトルの重なりが
  少ないです。

Umikinoko-Green:
  鮮やかな緑色の蛍光を発し、pH安定性を示します。

Azami-Green:
  緑色の蛍光を発する蛍光タンパク質です。

Kusabira-Orange:
  橙色の蛍光を発し、pH安定性を示します。蛍光スペクトルがシャープである
  ため、通常組み合わせ難い赤色蛍光タンパク質とのマルチカラー蛍光イメー
  ジングが可能です。Keima570、Keima-Red: 前者は橙色(蛍光極大570 nm)、
  後者は赤色(蛍光極大620 nm)の蛍光を発します。共にストークシフト (励起
  ピークと蛍光ピークの差) が大きく、蛍光観察時に他色の影響を受けにくい
  ため、マルチカラー蛍光イメージングに適しています。さらにレーザーなど
  の単波長励起による多波長測定にも適しています。

Dronpa Green:
  緑色の蛍光を発します。蛍光の明暗が可逆的に操作でき、503 nm付近の強い
  光をあてると蛍光が消え、390 nm付近の光をあてると蛍光が回復するフォト
  クロミック蛍光タンパク質です。Photoactivated localization microscopy
  (PALM)法による超解像顕微鏡観察に使用できます。

Kaede:
  緑色の蛍光を発します。紫外光(360 nm-410 nm)を照射することで、蛍光が赤
  色に不可逆に変化します。照射量に応じ、色を段階的に変えることができます。

Kikume Green-Red:
  緑色の蛍光を発します。紫外光(360nm-410nm)を照射することで、蛍光が赤色
  に不可逆に変化します。Kaedeより高いフォトコンバージョン効率(紫外光に
  よる波長が変換する効率)を示します。

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理化学研究所バイオリソース研究センター
遺伝子材料開発室 (DNA Bank)
[e-mail] dna_sec.brc@riken.jp
[hp] https://dna.brc.riken.jp/ja/
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2020.10.22.



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