NBRP Rat (Rattus norvegicus) genome BAC clone

概要

京都大学にて開発され、理研GSCによるゲノム解析が行われたラット BACクローンが寄託されました。得られた各クローンのBACエンド配列をラットゲノム配列上にマッピングし、「F344 & LE Rat BAC ブラウザ」として公開しています。研究者は、このブラウザ上で目的とするゲノム領域のBACクローン(F344/StmもしくはLE/Stm由来)を選択し、利用することが可能です。
参考サイト


提供形態ならびに提供申込方法

  • NBRP Rat BACクローンは組換え体スタブアガーでお送りします。
  • クローンを受け取ったら、単コロニーの分離をしてください。培養は50 ug/mL Ampを添加した2x LBを使います。
  • クローンは外部データベース F344 & LE Rat BAC ブラウザでクローンを検索し、様式ダウンロードページで入手した書式に必要事項を記入し、書式を作成してください。
    BAC clone browser
    BAC clone browserによるBACクローンの検索 (BAC clone browser by the National Institute of Genetics)
  • 液体培養とDNAの調製は「BAC クローンの取り扱い」をご覧下さい。
  • ベクター情報はData Sheet をご覧ください。
  • 文献情報はInformaion site F344 並びにLE をご覧ください。

生物遺伝資源提供依頼書類の入手と記入

次の書式に記入してください:

 
提供手数料:(1株あたり)

非営利学術目的利用9,460円
営利目的利用18,920円
  • 2023年4月1以降の提供手数料です。
  • 「非営利学術目的利用」および「営利目的利用」の区分ならびに「提供手数料」は、「提供手数料と支払方法」をご参照ください。
  • 別途、リソースの送料並びに箱代及びドライアイス代等が加算されます。
  • 請求書は提供依頼書に記載された「担当者」に送付いたします。特別な様式の請求書・納品書・領収書を必要とされる場合は、予めその旨をご相談いただくようお願いいたします。請求書は遺伝子材料とは別に送付いたします。
  • 提供手数料は指定の銀行口座にお振込みください。振込み手数料につきましては、依頼者負担にてお願い致します。

 
書類手続きにつきましては、PDFでの取り交わしを推奨しています。

  • PDFでの取り交わしの可否については、事前にご所属の知財担当部署にご相談ください。
    カラースキャンしたPDFファイルをemailにてお送りください。

  • 公印押印済みMTAの原本(書面)の返送をご希望の場合は、原本(書面)2部を当室へお送りください。なお、書類の返送に係る送料をご負担いただきます。

  • 書類をPDFで取り交わす場合でも、締結済み書類の返送が別送となりそれに係る送料をご負担いただく場合がございます。
    例) 書類返送が別送となる場合の例
    1. 冷凍品(ゲノムDNA)や組換え体など、リソースを宅配便で配送する場合
    2. リソースとは別の部署への書類の返送をご希望の場合
    3. リソース発送前に書類返送をご希望の場合

  • 書類の送付先、問い合わせ先
    〒305-0074  茨城県つくば市高野台3-1-1
      理化学研究所バイオリソース研究センター (BRC)
      遺伝子材料開発室
      E-mail: dnabank.brc@riken.jp
      TEL: 029-836-3612 (平日の9:00~12:00 / 13:00~17:00)

  • 提供申込の前に、「申込書類の記入と送付」「ご利用にあたって」「遺伝子材料の品質管理」をご覧ください。

  • 書式の詳細は「申込みに必要な書式」をご覧ください。



data sheet

使用上の注意

第二種使用等を目的とした遺伝子組換え生物です。

核酸の名称(リソース名) ラット BAC クローン
宿主 E. coli (DH10B)
ベクター pKS145 (DDBJ/EMBL/GenBank AB013921)
供与核酸(挿入遺伝子の名称) ラットゲノムDNA
拡散防止措置の区分 P1

関連情報

国立がん研究センター研究所の中釜斉博士ならびに落合雅子博士が樹立したラットF344/Jcl 系統ならびにACI/NJcl 系統のBACクローン化ライブラリーも収集しています。F344/Jcl 系統はすでに当開発室から提供を開始しているBACクローン化ライブラリーの F344/Stm 系統とは異なる亜系統です。もう一つのACI/NJcl 系統は、遺伝子解析が進んでいるBN系統やF344系統と遺伝的に離れており、発がん感受性、偏腎症の発症、独自の主要組織適合遺伝子複合体(RT1)タイプを持つこと等が挙げられ、疾患モデルとして非常に有用な系統です。


(GRP0040j 2008.02.14 T.M.)

2023.10.27



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