RDB_News

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■ 理化学研究所の第2期の中期計画をスタート
■ 酵母ORF クローンのページから
■ 理化学研究所 一般公開のお知らせ
■ マウスiPS 細胞が細胞材料開発室より提供開始に
■ 細胞材料開発室に変異型マウスES細胞クローンの寄託
■ バイオリソースの提供手数料の設定と改定のお知らせ
■ バンク雑記
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■■■ 理化学研究所の第2期の中期計画をスタート ■■■
http://www.riken.jp/r-world/riken/info/keikaku.html
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■ 理化学研究所は第2期の中期計画をスタートしました。この中で、「最高水準の研究基盤の整備・共用・利用研究の推進」を目標に掲げ、「世界トップレベルの研究開発拠点として、重イオン加速器施設、大型放射光施設、超高速電子計算機、バイオリソース基盤、ライフサイエンス基盤等の世界と伍していける最先端の研究開発に必要な研究基盤の着実な整備」を挙げています。
■ この目標を踏まえ、遺伝子材料開発室は、「我が国のバイオリソースの中核的研究拠点として、基盤技術の開発及び利用価値の向上を図る」ことを目指し、センター発足からの旗印である「信頼性、継続性及び先導性」のもと、「我が国のライフサイエンス研究を加速する」ことに努めます。
■ 目標達成のためには、研究者コミュニティーとバンクの連携が不可欠です。そこで、バンク発足当初から、旬の研究材料を収集し研究者コミュニティーに提供するよう努めてまいりました。今後もこの活動を続けます。そのため、研究者各位が開発されました遺伝子材料の寄託をお願いいたします。<<ご連絡いただければ、発表された論文あるいは実験ノートのコピーからデータシートを作成いたします>> 皆様のご協力をお願いいたします。

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■■■ 酵母ORF クローンのページから ■■■
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■ 酵母 (Schizosaccharomyces pombe) ORF クローンのページにナショナルバイオリソースプロジェクト 酵母へのリンクを設けました。菌株、プラスミド、ライブラリー、完全長 cDNA が入手可能です。S. pombe ORFeome Clone とあわせてご利用ください。
■ 酵母 (Schizosaccharomyces pombe) ORF クローンのページは下記のアドレスです。
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/yoshidayeast_3ja.html

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■■■ 理化学研究所 一般公開のお知らせ ■■■
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■ 科学技術週間 (2008年4月14日(月)~20日(日)、標語「描こうよ 科学の力で 未来地図」)の行事として、理化学研究所では一般公開を行います。(入場無料)
筑波研究所の一般公開は下記の日時です。
4月18日 (金) 13:00~16:00
4月19日 (土) 10:00~16:00
■ 平成20年度一般公開の詳細は下記ページをご覧下さい。
http://rtcweb.rtc.riken.jp/info/info.html

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■■■ マウスiPS 細胞が細胞材料開発室より提供開始に ■■■
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■ 細胞材料開発室から、京都大学の山中伸弥教授のグループが樹立したマウスiPS 細胞株が提供されます。
■ 詳細は、細胞材料開発室のホームページをご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/lab/cell/

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■■■ 細胞材料開発室に変異型マウスES細胞クローンの寄託 ■■■
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■ 奈良先端科学技術大学院大学・石田靖雅博士が開発された遺伝子トラップ法 UPATrap による変異型マウスES 細胞株が細胞材料開発室に寄託されました。詳細は下記をご覧下さい。
https://www2.brc.riken.jp/lab/mouse_es/

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■■■ バイオリソースの提供手数料の設定と改定のお知らせ ■■■
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■ 数種の新しいバイオリソースを提供する運びとなり、それらの手数料を設定いたしました。また、既存のバイオリソースについても、長年定額の手数料にて提供して参りましたが、社会情勢の変化等の諸般の事情に鑑み、改定させていただくこととなりました。
■ 新手数料等、詳細は下記をご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/inf/news/20080222.html

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■■■ バンク雑記 ■■■
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■ 最近全てが早急すぎて落ち着いて考えられない。実験補助員との会話です。
■ 「illumina 社が次世代シーケンサー Genome Analyzer をだしたね。Solexa シークエンシングテクノロジーと可逆的ターミネーター法を組み合わせて、一日あたり600 MB のスループットを達成したそうですよ。」「一枚のフローセルで8サンプル対応可能ですって!ハイスループットで高精度、低オペレーションコストか! 変異検出法は全てシークエンスの時代ですってさ? しかも100 ng のDNA でオーケー! 時代が変わったね!!」
■ 「マイクロアレーはもう終わりですか?全てChIP-Seq でおしまいね!」「そうかもね!」 また「Gene expression のためのプライマーはもう必要ないってこと! 数百万のcDNA タグをただ読み取るだけで遺伝子発現プロファイリング可能の時代となってくるよ。同様に small RNA のプロファイリングも可能」。「次世代シークエンサー技術ですってさ! 恐ろしいね!」
■ 少し前までは日本には3台しかない時、上海やシンガポールのゲノムセンターでは数十台そろっていたそうです。「最近日本も負けずに20数台購入したのでは?」「一台位 欲しいですね!」時代は変わりました。
■ ではDNA バンクはどうすれば生き残れるの?」「知的基盤整備は100年を見据えてでしょう。長生きしたい!」「生きる術は簡単ですが実現は?」「難しいね!」
■ 「近頃は、もっとすごいぜ!シーケンシングに関してはターミネーター法だけでなく、実際に遺伝子を合成する技術も革新的に変化していること知ってる!」。1月24日のScience で、例のJ. Craig Ventor Institute はMycoplasma genitalium の580,076 bp のcircular genome を人工合成したと発表した。 5-7 kb 合成遺伝子は 合成、シークエンス、in vitro 組換え反応でだんだんと大きな中間体を作り、101のオーバーラップ断片を作成し,1/4のゲノムサイズまでにもってきた。最後は 酵母での「Transformation-associated recombination 」と同じ方法で行ない、MG408 遺伝子、ゲノムを作成した。「此れは画期的であると同時に、安全性、倫理性で大変危ない生命体の合成ですね。本当に人間は何度パンドラの箱を開ければ気が済むのでしょうか?」
■ というわけで合成技術、in vitro, in vivo 組換え技術も次世代テクノロジーでしょうか? しかしながら「生命科学の未来についてもDNA バンクは論議しなくては?」「それは初めから判っていた事でしょう?」 「先生!いつも言っているじゃない! 遺伝子と生命! 福祉と遺伝子! 精神と遺伝子でしょう!」「そうですね」。此れからのDNA BANK はただ遺伝子を集めるだけではなく,人類の幸福も考えて事業を如何に推進していくかです。「DNA バンクは遺伝子の守護神!」「皆の命の守護神ね!」「でも、実現は何年かかるの?」「難しい質問ですね!」研究者だけでなく一般国民の信頼を如何に得るかに掛かっている (K.K.Y.)。

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発行
理化学研究所・バイオリソースセンター
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2008.04.02



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