RDB_News

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■ 第6回日本再生医療学会総会
■ バンク雑記
■ 論文紹介
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■■■ 第6回日本再生医療学会総会 ■■■
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■ 第6回日本再生医療学会総会が、2007年3月13日(火)、14日(水)に、パシフィコ横浜において開催されます。理研バイオリソースセンターは実験動物開発室と細胞材料開発室が合同でブース展示を行います。ぜひ、お立ち寄りください。
第6回日本再生医療学会総会
テーマ:科学技術・倫理のシンクロナイゼーションに基づく再生医療
開催日:2007年3月13日(火)、14日(水)
会 場:パシフィコ横浜
■ 詳細はこちら
http://www.congre.co.jp/jsrm2007/

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■■■ バンク雑記 ■■■
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■  文部科学省の「ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP; http://www.nbrp.jp/) 」も今年の3月をもって第一期が終了いたします。NBRP 中核機関の研究者の方々がゲノムリソースとして開発なされた遺伝子材料を出来る限り受け入れたいと思います。現在 私共のバンクでは以下の区分に従ってリソースを整理して整備事業を展開しております。
■ ゲノムリソースは、以下に区分されます。
(1) アノテーションされた塩基配列の判明したクローン
(2) アノテーションされていないが、学術的に貴重な遺伝子
■ 当開発室では提供を前提としてリソース整備を行って来ましたが、研究コミュニティーの要望に従って、資金、フリーザーのスペース、作業量の範囲内で有効にリソース整備を実施するために、大量ゲノムリソースは次の3段階のクラスに分類して作業を行っております。
(A) アーカイブとしてオリジナルのライブラリーの保存のみ。主に、(2)の
サンプル。
(B) オリジナルライブラリーの保存と保存用レプリカ、作業用レプリカの作
製とDNA 保存。通常これらは遺伝子の両端をシークエンス。主に、ライ
ブラリーとして提供が想定される場合。
(C) オリジナルライブラリーの保存と保存用レプリカ、作業用レプリカの作
製、分譲用単クローンの作製とDNA 保存。全塩基配列の決定。ライブラ
リーのみならず、単クローンとしての提供が想定される場合。
■ 上記の(A), (B), (C)いずれかを実施するかについては、寄託者の意向、寄託されるクローン化ライブラリーの遺伝子情報の付加価値の程度、寄託元のデータベース整備状況、またニーズの高さも考慮して検討しております。その後リソース検討員会に諮問し決定致します。NBRP に参加していない研究者の皆様でも日本発の有用な遺伝子リソースを開発なされた場合は是非ご一報お願い申し上げます。室員一同責任を持って事業を行います(K.K.Y.)。

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■■■ 論文紹介 ■■■
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■ Yoshihide Ueda Y. et al., New p73 variants with altered C-terminal structures have varied transcriptional activities. Oncogene, 18, 4993-4998 (1999). PMID: 10490834
■ p73は、癌抑制遺伝子p53との相同性を持つことで知られている。この論文では単離したp73アイソフォームγとεを報告している。α、β、γ、εのアイソフォームはsplicing variant であり、それぞれ異なるC末を有している。これらのアイソフォームを強制発現させたところ、p53認識配列を持つレポーターに対して異なる強度の活性を持っていた。すなわち、p73βはがん抑制遺伝子産物p53認識配列を持つルシフェラーゼレポーター活性をSAOS-2ならびにJurkat細胞で上昇させたのに対し、αとεの活性は低かった。一方、HepG2ならびにMCF-7細胞での内在的なp53のルシフェラーゼレポーターへの活性に対して、α、γならびにεのアイソフォームは抑制的に機能した。 (T.M.)
■ 関連する遺伝子材料
pcDNA3-p73epsilon (RDB 2965)
pcDNA3-p73gamma (RDB 2964)
pcDNA3-p73beta (RDB 2963)
pcDNA3-p73alpha (RDB 2962)

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発行
理化学研究所・バイオリソースセンター
遺伝子材料開発室
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2007.02.03



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