RIKEN BioResource Center DNA Bank Mail News (電子メール版)

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RIKEN BioResource Center DNA Bank Mail News (電子メール版)
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/news/news.html
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個人情報の取扱いについては、下記に詳細がありますので、ぜひ、御一読ください。
https://www.brc.riken.jp/inf/distribute/inform.shtml

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■ 高度好熱菌蛋白質発現ベクターの提供
■ BRC-JCM保有株由来ゲノムDNA試験提供について
■ 「第6回理化学研究所アドバイザリー・カウンシル(RAC)」の報告書
■ ジャーナルクラブのページ
■ 学会参加報告
■ バンク雑記
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■■■ 高度好熱菌蛋白質発現ベクターの提供 ■■■
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■ このたび新たにThermus thermophilus HB8 蛋白質発現ベクターのクローンセットが独立行政法人理化学研究所 播磨研究所 放射光科学総合研究センター 倉光成紀先生から寄託されました。現在、遺伝子材料開発室DNAバンクでは、提供に向けて準備をしているところです。提供が可能になりましたら、このメールニュースならびにホームページでお知らせします。
■ 関連記事
http://www.harima.riken.go.jp/jpn/labo/16.html

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■■■ BRC-JCM保有株由来ゲノムDNA試験提供について ■■■
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html
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■ 理研バイオリソースセンター(BRC)遺伝子材料開発室ならびに理研BRC微生物材料開発室(JCM)では、BRC-JCM に保存されている微生物株由来ゲノムDNAを提供しています。
■ RIKEN BRC-JCM で培養し、遺伝子材料開発室でDNAを調製したゲノムDNA です。提供単位は、培養ロット毎に異なっております。ご了承下さい。
■ RDB 5989
Organism: Thermus thermophilus Williams et al.
Designations: Genomic DNA from Thermus thermophilus JCM 10941T
Lot #: 060726
Shipped: Approx. 5 ug/vial
■ RDB 5990
Organism: Pyrococcus horikoshii Gonzalez et al.
Designations: Genomic DNA from Pyrococcus horikoshii JCM 9974T
Lot #: 060728
Shipped: Approx. 2 ug/vial
■ 国内提供手数料は学術研究機関の場合は 1 バイアルにつき 9,450円 (送料, 消費税込み)、学術研究機関以外の場合は 12,285 円 (同) です。なお、「学術研究機関」および「学術研究機関以外」の区分は、文部科学省の定める「科学研究費補助金取扱規程」中の「研究機関」の定義に基づいております。予めご了承下さい。
■ 微生物DNA提供の申込先およびお問合せ先は下記をご覧下さい。
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html

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■■■ 「第6回理化学研究所アドバイザリー・カウンシル(RAC)」の報告書 ■■■
http://www.riken.jp/r-world/info/info/2006/061107/index.html
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理化学研究所に対する国際的な外部評価委員会である「第6回理化学研究所アドバイザリー・カウンシル (RAC) 」の報告書がまとめられました。バイオリソースセンターについては次のコメントがありました(一部抜粋。本文は英文のみ)。
「バイオリソースセンター (BRC) のAC は、第1 回AC 会議時の状態と比較して、この2年間で大きな前進が見られたことに大いに満足して注目していた。BRC の前進は目覚しく、つい数年前よりも強固で揺るぎないものになっていると同時に、研究の種類も広がっている。」

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■■■ ジャーナルクラブのページ ■■■
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/journalclub.html
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■ ジャーナルクラブのページは、寄託された遺伝子材料に関連する記者発表、提供された遺伝子材料を利用した学術論文の紹介ならびに寄託材料の関連研究室へのリンクから構成されています。現在は、理研の研究グループの情報を中心に構成しておりますが、その他の大学ならびに研究機関からの情報も掲載したいと思っています。皆様からのご意見をお待ちいたしております。

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■■■ 学会参加報告 ■■■
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■ 日本分子生物学会2006フォーラムが、2006年12月6日(水)から8日(金)まで、名古屋国際会議場において開催されます。理研バイオリソースセンターのブース展示を行います。ぜひ、お立ち寄りください。
■ また、1日目と3日目にはポスター一般演題として当開発室の発表があります。大腸菌内で組換え蛋白質をリン酸化する実験技術の発表を予定しております。

日本分子生物学会2006フォーラム
期間:2006年12月6日(水)~8日(金)
場所:名古屋国際会議場

詳細はこちら
http://www.aeplan.co.jp/mbsj2006forum/

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■■■ バンク雑記 ■■■
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■ 2006年6月にヒトゲノム解読に関するモNature Collectionモ が出版されたが、現行の塩基配列解読技術はさらに進化し、今では「ゲノムを実際の生活へ」を合い言葉に様々な研究に使われている。一塩基多型 (SNPs) を指標にした疾患遺伝子や創薬のための有用遺伝子の同定等。これをもとにした個人の遺伝情報に応じた医療の確立、「メタボローム」から「ニュートリゲノム」そして「メタゲノム」から「比較ゲノム」へとゲノム研究は進んでいる。現在では次世代シークエンス技術の開発もなされ、高速安価な個人ベースのゲノムシークエンスを目標に、さらのヒト以外の様々な生物種のゲノムシークエンスデータを生産し続けている。
■ アメリカは「国際 HapMap Project 」(http://hapmap.jst.go.jp/index.html.ja で紹介) に基づき、個人のゲノムシークエンスを現行 (1,000 ~ 2,000万ドル) の約1/10,000 コストでシークエンスする技術の開発、いわゆる 「1,000ドルゲノム」計画を3 年前より始めている。新しいシークエンス技術は、サンガー法/電気泳動型シークエンサーとは全く異なる原理をベースとして開発されている。1サンプルの読み取り塩基数は25-100前後であるが、30万-40万サンプルを同時並列解析できる。このシークエンサーを用いれば一年かかる読み取りが一カ月に短縮される。このような新しい技術の開発に既に海外企業は取り組んできた(454 Life Sciences Co., Solexa-Lynx., etc)。この新技術を用いれば、1,000ドルゲノム計画を可能にするのに時間はかからないであろう。これによってこの分野はまた新しい時代の到来を予測させる。 後はコストダウンだけが問題であり、これが解決されれば個人ゲノム解析が、タグSNPs の情報と併用すると比較的容易に利用できる時代が来ることは間違いない。現行のSNPs DNA チップを必要としない時代が来ることは容易に想像できる。
■ 新しい技術は科学のブレークスルーを産み新しい発見を、新しい福祉社会を作るために役立つこととなるであろう。そのときこそ遺伝子リソースバンクの存在の重要性が認識される。「リソース無くしてリサーチ無し」、「リサーチ無くしてリソース無し」のみに留まらず、「リソース無くして福祉社会はあり得ない」。(K.K.Y.)

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発行
理化学研究所・バイオリソースセンター
遺伝子材料開発室
dnabank@brc.riken.jp
https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/
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2006.11.27



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